北話§ドイツはミュンヘンの魚事情

ドイツを中心に海外旅行をするようになったのは1980年代のことで、
当時の不便さは21世紀となった今と比較することなどできないのだ。

ミュンヘンの中心部にヴィクトアリーエンマルクトという市場があっ
て、様々な食材を商っていたが、その中には魚介類もあったことはあ
ったが、その捌き方といえば“魚の輪切り”ばかりでしかなかった。

1980年代の半ばを過ぎても、ミュンヘンの町中に寿司屋の類は見かけ
なかったと記憶しているので、このあたりの人たちは、肴の輪切りを
買っては、煮たり焼いたりしているのだろうと思っていたのである。

それが21世紀に入るか入らないかのタイミングだったのではと記憶し
ているのだが、前述のヴィクトアリーエンマルクト南端にある、レス
トランも併設している魚屋に“三枚おろし”の魚が並べられているの
を見つけて驚いたことがあったのだ。

ドイツは、こと食に関しては超がつく保守エリアで、だから日本食の
店は細々と存在はしていたけれど、一般の人たちが日本の食に興味を
抱くようになるまでには、長い時間が必要なのだった。

そんなドイツの今は、魚介チェーンの“Nordsee”を筆頭に“Sushi”
と銘打った……実態は何ちゃってな寿司が売られるようになっている
が、日本人としては、手を出すのをためらってしまうようなものばか
りなのである。

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