昼話§東京におけるオペラの開演時刻の件

先月半ばにこんなことを書いたが、それでふと気がついたのは、特に
オペラハウス引っ越し公演の開演時刻のほとんどが、14時か15時とい
うマチネー公演になっているということである。

初めてオペラを観たのは1980年、ウィーン国立歌劇場『フィガロの結
婚』で、東京、横浜、大阪の全22公演の開演時刻は18時半か19時なの
だった。公演のうち『サロメ』や『エレクトラ』のように休憩なしで
上演時間1時間半だったら19時開演でも問題はなかったのだが。

というわけで、1980年と1994年のウィーン国立歌劇場、2005年のバイ
エルン国立歌劇場の日程を以下に貼ってみる。

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もちろん公演曜日と演目が異なっているので、単純に比較することは
できないけれど、こうして並べてみると、少しずつマチネー公演度が
上がっていっていることに気づくだろう。

単刀直入に書くならば、クラシック鑑賞者が次第に高齢化していった
ことで、まずもって少なからぬ年寄りは夜に弱いということを、招聘
元も感じるようになったということか。

もちろん、東京という巨大な都市における興行の形態として、夜遅く
まで公演をするよりは、マチネー公演をし、終演後はどこぞで夕食を
というスタイルのほうが、お客も集まりやすいと考えてのことかも知
れないのである。

ちなみに、あえもこれもとチェックをしたわけではないけれど、ウィ
ーンやミュンヘンはもちろん、それ以外のオペラハウスにおいては、
マチネー公演のほうが珍しかったりするのだ。

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