坐話§正座・・・・・・もうできない

うーん……特に膝に爆弾などを抱えているわけではないのだけれど、
このところ正座をするのが億劫であるし、わざわざ座布団の上にきち
んと正座をしたことがない。

たぶん、こういうところから関節の老化も始まっているということで
あろう。若い頃だったら、ひょいと正座するなど造作もなく、それが
正座しようとしたら、用心深くゆっくりと膝を折り曲げてと、時間を
かけた段取りとなってしまう。

歌舞伎役者は正座するのが仕事みたいなものだから、苦もなく正座を
しているかと思いきや、齢を重ねたベテラン役者の中には、膝を傷め
て正座もままならなくなった人を何人か見ることになった。いわゆる
正座椅子は、舞台上の役者を大きく見せるために使われるが、傷めた
人が使うこともある。

ところで、正座なるものが日本で普及したのは江戸時代初期で、徳川
幕府が参勤交代の大名が、将軍の前に集められた時に正座するように
と定められて以来のことのようで、それまでは胡坐だったり立て膝だ
ったりが一般的だった。

かくして“正座”の歴史は四百年に及び、それゆえにかどうかは判断
できないが日本人の脚の形が悪くなった原因なのかもしれないのだ。

《老化のトピックス一覧》

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