勘話§クール・ジャパンの行き過ぎ

日本を紹介する、知らしめるという趣旨は、もちろん広報活動として
必要なことだし、積極的にやるべきだと考えるが、時として首を傾げ
そうな手前味噌に出くわして困惑することがある。代表的なのが……

四季のある日本

……といった表現だが、赤道に近いエリアや高緯度のエリアを別にす
れば、春夏秋冬はあちこちに存在しているのだ。英語をはじめとして
ドイツ語、イタリア語にも“四季”という単語があるではないか……
Four seasons、vier Jahreszeiten、quattro stagioniがそれだ。

確かにドイツの秋“Herbst”の存在感は希薄なところがありそうで、
ワンポイントで、あっという間に冬が始まると聞いたことはあるが、
四季は存在しているわけで、あたかも日本だけにしか四季がない、そ
んな物言いは明らかに違っていると思う。

行き過ぎた日本紹介が“ワン・アンド・オンリー”唯一無二みたいな
表現が目に立つようになって、何でもかんでも日本素晴らしい!とは
諸手を挙げて言えないのである。

先日見たテレビでは、スパゲッティ・ナポリタンについて、もちろん
日本発祥なのだが、それにイタリア人の出演者が顔をしかめてという
場面があった。我々が何の疑問も感じずに食べているナポリタンだが
イタリア人にしてみればトンデモな食べ物と映るのだろう。

それは日本人が海外の寿司を見て、あまりの出鱈目さに卒倒しそうに
なるのと大差はないということなのだ。こうして勘違いの独りよがり
が蔓延することについては何もいいことはないと思っている。

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