環話§菖蒲華~七十二候~夏至

夏至の次候“菖蒲華(あやめはなさく)”である。

こうして夏至真っ只中をドイツのあたりで過ごすこといくたびか……
年々この時期の暑さが増してきていると感じてならない。

日本と暑さの質が違うのは、空気の乾燥度が格段に高いことで、それ
もまたいい面と悪い面とあって、悩ましいものがある。

高湿度の日本からこちらに来ると、空気がサラサラしているおかげで
汗をかくかかかないかという瞬間に皮膚から蒸発していってくれる。
反面、肌を直射日光が容赦なく襲ってくることにもなってしまう。

我々は建物の影を拾って歩いてみたり、ビアガーデンでも、パラソル
の下や木陰を選んで座ろうとするが、こちらの人たちの多くは、直射
日光をものともせずに日向に平然と座っているのだ。

何も、直射日光を浴びなくてもビタミンDは取り込まれるはずだが、
これこそ暗く長い冬を過ごしてきた人たちの何千年もの怨念であると
思わざるを得ない。

《七十二候のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック