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zoom RSS 蘭話§旅はなお[7]美術館での写真撮影

<<   作成日時 : 2017/07/10 00:00   >>

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[承前]

毎度のことながら、美術館の中で写真撮影することについて考えてい
る。多くの美術館や博物館では館内の撮影が認められているようだ。

もとより展示されている作品を撮影する……そんな趣味などはなく、
それなら図録を買えばそのほうが出来だってよかったりするだろう。

↓マウリッツハイスのコレクション図録
画像

ところが昨今は、絵画を前に“記念写真”を撮影する人たちが増えて
いることに気づかされる。欧米人はもとより、東洋の“同朋”たちも
カメラに収まっている。フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』の前
では、撮影が順番待ち状態にすらなっているのである。率直に言えば
“雰囲気が台無し”なのだ。

デジカメだけでなくスマホでも簡単に写真が撮れる御時世だから、我
も我もと、名画と並んで記念撮影するのである。我々はそんなことは
しない……そもそもコインロッカーに荷物を預けて、身軽に眺めてい
るのだから。

既にして、絵画鑑賞という主題がどこかにすっ飛んでいることに関し
て、写真を撮る行為に血眼になっている人たちが気づくはずもない。

フェルメールやレンブラントを眺めながら、その視界に見たくもない
存在に邪魔をされる思いに、そうした人たちは一顧だにすらしない。

全面撮影禁止が難しいというのであれば、せめて一日おきに撮影OK
と禁止の日を設定できないだろうかと思うのだ。少なからぬ人たちは
写真とは無縁の空間で絵を鑑賞したいと思っているはずだから。

そうして思い出したのは、スイスのヴィンタートゥアにある個人美術
“レーマー・ホルツ”である。オスカー・ラインハルトが心血を注
いで蒐集した膨大なコレクションが、門外不出を条件に市に寄贈され
て今に至るわけだが、館内の撮影は禁止されている。それに加えるな
らば、来客者が多くないおかげで、落ち着いてゆっくり絵と対峙する
ことが可能なのだ。

もちろん、マウリッツハイスのような人気の観光美術館と同列に論じ
ることはできないけれど、人間も多いことに加えて、写真も撮影可能
という現状については一考してほしいと思うのである。
                            [続く]

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