環話§土潤溽暑~七十二候~大暑

大暑の次候“土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)”である。

生まれ故郷の群馬の夏は暑い。今でこそ日本一の暑さを誇っていたり
するが、日本一ではなかった時代でも、けっこうな暑さなのだった。

そんな50年ほど前、用事で町中の自宅から、バスに乗って隣村に行く
ことがあって、停留所でバスを降りて目的地までの田舎道を歩くのが
何とも難儀だったことを覚えている。

桑畑やトウモロコシ畑の間を走っている真っ直ぐな砂利道を、延々と
歩かされるのだ。

そして、直射日光と草いきれの先にあるものは……畑からもいできて
井戸水で冷やされたスイカや、それほど甘くないマクワウリである。

それらが豪快に切られて大皿にのせられて食べさせてもらうのだが、
現金なもので、つい半時前までの苦行もどこへやらな小学校低学年の
記憶だが、その時の親の用事が何であったのか、とんと覚えがない。

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