週話§土曜片々~2年前は定年退職まで~

残り一週間という日々を送っていた。本来の業務らしい業務などはほ
とんどせず、いわゆる残務整理的なことばかりしていたように記憶し
ている。

1978年4月に入社した時、もちろん先の先のそのまた先にある定年の
ことなど想像すらしなかったのが、淡々と過ごしているうち、10年、
20年、30年、35年はあっという間のことだった。

もちろん仕事をしている最中は、深夜までの作業が常態化していたの
で、それを打開する方策はないかとあれこれ考えを巡らせてみたが、
仕事の絶対的な量と、仕事の性質が、改善を困難にしていたのもまた
事実だったのである。

結局、20年経った頃の異動で状況が変化し、人間並みの帰宅時間が可
能となり、幸いなことにそれが定年退職まで続いてくれたのだった。

そして、定年のタイミングで都営霊園の散骨墓地に当選したのも象徴
的な出来事で、人生を定年退職した後の棲み家も確保できたのは二重
に喜ばしかったのである。

《定年のトピックス一覧》

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