惜話§横綱三人が休場して

国技館の九月場所直前になって、鶴竜、稀勢の里、白鵬と3人の横綱
が相次いで休場を発表した。一人残った横綱は日馬富士だけである。

相撲界のジンクスとして、四横綱は短命であるというものがあって、
それは単純に四横綱が揃うまでには時間が必要で、4人目が誕生する
頃には一番目の横綱が黄昏ているから、遅かれ早かれ4人体制は崩れ
てしまうということなのだ。

白鵬が横綱に昇進してちょうど10年。いくら丈夫で長持ちと言われる
白鵬であっても、あちこちにガタがきているのは否定できるものでは
ない。

鶴竜という力士は、力がないわけでないけれど、横綱の器とは言えず
実力のある大関として活躍してくれればと思っていたのに、成績を上
げて推挙されれば横綱になってしまう世界なのである。

一番の問題は稀勢の里で、横綱としての実力は申し分ないものの、横
綱に昇進した三月場所の相撲で大怪我を負ったことが、その後の不調
続きの原因となってしまった。

少なくとも稀勢の里は、五月場所に関して無理をするべきではなく、
自重して怪我の回復に努めるべきだったのである。現実に本来の相撲
を取れるような状態ではなかったのだ。

休場することなく土俵を務めるのは言うまでもないことだが、故障し
たのであったら、万全の状態になるまで休養するというのも、横綱に
とっては必要なことである。

それゆえに何場所休場しても横綱の地位から落ちることはないのだ。
ただし、そうであるがゆえに進退については、大関以下の力士よりも
厳しい眼が向けられることも覚悟して決断しなくてはならない。

ところで、国技館で行われる本場所だが、必ず一日は観戦に行くとこ
ろを、うっかり発売日を失念していて、気がついたら完売になってい
たのだ。横綱めあてに行っているわけではないが、何ともしらけそう
で、買えなくてもまあいいかと自分を慰めている。

そうして、6月には“こんなこと”を書いていたのだった。

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