環話§玄鳥去~七十二候~白露

白露の末候“玄鳥去(つばめさる)”である。

明後日は秋彼岸の入りである。残暑もさほど厳しくなく終わりそうで
スムーズに秋へと移行してくれるのは、何よりもありがたいことだ。

燕を見かけたのは、京王線のどこかの駅舎の天井だったかで、折しも
生まれたばかりの子ツバメが数羽、雁首を揃えて口を大きく開けて、
親鳥が捕ってくる餌を待っているところだった。

あれから4か月近くが経って、渡り鳥としての旅立ちを迎えている。
生きて2年か3年という寿命らしいから、南方に渡って戻ってくるの
に、2往復もすればそれで生涯を終えることになる。

それでも、海を渡って考えられない距離を往復する彼らの眼に映る風
景はどんなものなのだろうか。せめては留まる場所が安寧であること
を祈るばかり。

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