伊話§イタリア料理事始め

さても、スパゲッティの類は日常普通に食べる生活を送ってはいたが
イタリア料理そのものを食べた最初はいつのことだったかと、記憶を
辿ってみたら、ちょうど40年前だったことを思い出した。

確か1977年3月頃のことで、食べに行ったのは当時既に老舗と呼ばれ
ていた“アントニオ”というイタリア料理店で、今は南青山に移って
いるが、上のリンクにあるモノクロ写真の店である。

友人と3人でコンサート帰りに入ったのだが、確かその内の一人が、
何度か行ったことがあるというので、誘ってきたので、いそいそとつ
いて行ったのだ。

イタリア料理屋なのに食前酒にシェリーを頼むというのもまた、何と
もな話だが、そこで初めて食べたパスタが、あの“ペペロンチーノ”
なのだった。スパゲッティ・ナポリタンや、せいぜいボロネーゼあた
りをスパゲッティ料理だと思い込んでいた身にしたら、にんにくと鷹
の爪、オイルで和えたパスタは“目から鱗!”の一品なのだった。

頼んだワインは藁苞に入ったキャンティのそれ。40年前のイタリア料
理の店のお約束の一本である。

だいたい、パスタはメインではなくて、その前座の食べ物であると知
ったのもこの頃で、当然ながらメインを注文したのだが、大学生の身
分であれこれ高いものなど食べられるはずもなく、たぶん一番に安か
ったであろう、豆とソーセージのトマト煮込みだったかと無難な料理
だった。

今や、多くのイタリア料理店が存在して手を変え品を変えだが、その
時食べたイタリア料理は、ある意味で基本的なそれではなかったかと
思い返しているのである。

《私事のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック