銭話§給料を支払われること

宮仕えをしていた一昨年まで、毎月26日が給料日だった。一般的には
25日払いの会社が多いのだろうが、なぜか理由はわからねど26日払い
なのだった。

入社した当時は現金支払いで、給料日はいそいそと印鑑持参で経理の
部屋に行って給料袋を受け取っていたのだ。その当時から光熱費あれ
これは銀行口座からの引き落としだったので、入社した時から銀行振
り込みしてほしかったが、そうしてもらえなかったのだ。

経理の担当者曰く「“現金支払いじゃないといやだ!”と抵抗する年
寄りが多くてねえ」ということだった。ほどなくして銀行振り込みに
移行したのだが、年寄りほど文句を言っていた記憶である。

もちろん、やってしまえば徐々に文句を言わなくなるのは世の常で、
それでもしぶといのは抵抗勢力の常、夏と冬に出る賞与の支給につい
ては、長いこと小切手プラス一部現金という形態での手渡しが行われ
ていた。昔ながらの“会社から下しおかれる賜り物”という発想が残
っていたのだ。

もっともその小切手も、支給当日に銀行が会議室に出張ってきていて
即座に現金に換えてくれたのだが、それをまた自分の口座に入金する
というひと手間があって、何ともわずらわしかったが、これらもまた
20世紀のうちには全額が銀行振り込みになったのである。

ほんの少し前には、まだまだ現金信仰の時代が存在していたのだ。

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