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zoom RSS 古話§マテウス・メリアンの都市図[5]

<<   作成日時 : 2017/12/19 00:00   >>

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[承前]

銅版画家マテウス・メリアン(Matthäus Merian)についての最終回。

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上は、ウィキペディアにあるマテウス・メリアンの肖像版画である。
メリアンは、なぜ銅版画の都市図を作ったのだろう。需要があるから
おびただしい都市図を作ったと思うのだが、時あたかも百年前にルタ
ーが起こした宗教改革を遠因とする三十年戦争にあたっていて、しか
もドイツ(神聖ローマ帝国)が主要戦場なのだった。

三十年戦争はヨーロッパを荒廃させたと記憶しているが、メリアンが
都市図を作っていた1640年頃は、まさに戦争のさなかにあったのだ。
だが、我が家にある6枚の銅版画から三十年戦争の様子を窺い知るこ
とはできない。

前回のエントリーで取り上げたブレゲンツ都市図にあったホーエンブ
レゲンツ砦が破壊されたのも、図が完成した数年後である。

メリアンについて知りたいことはたくさんあるが、残念ながら日本語
で書かれた文献は存在していない。ドイツ語で書かれた文献があるこ
とは知っているが、それを読み解けるような語学力など持ち合わせて
はいないのが何とも無念なこと。

もう一つ思い出したことがある。メリアンの都市図を知るきっかけに
なったのが、歴史学者である阿部謹也の著作で、例えば『中世の窓か
ら』が、まさにそれだったりするのだ。

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最後に、30年の間に6枚のメリアンを買い求めて日本に持ち帰ったが
我が身の先々を考える年齢になってしまった。自分が死んだ後の行方
がどうなるか……死んでしまえばわからないなどと無責任なことは言
いたくない。

そうして考えると、金を払って購った物ではあるけれど、実は現世の
ある年月の間を預かっているに過ぎないと気がついた。永遠の所有だ
などとはあり得ない不遜極まりないことなのである。

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