街話§神保巷塵[47]ビルが消えたり

[承前]

新年早々の土曜日、神保町をふらふらと散策した。靖国通りの北側へ
一本並行に走っている路地に空き地があることに気がついたが、さて
どんな建物があったのか、とんと記憶から消えてなくなっている。

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しかたがないのでストリートビューの力を借りて調べたら、店舗など
の入っていない事務所が入居していたビルだった。こうして、あった
建物を見れば……ああそうだった、こんな建物だったと思うのだが。

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神保町で仕事をしていた時だったらいざ知らず、月に一度か二度程度
しか行かないのだから、忘れてしまうのも無理はない。それに、何に
も縁のない建物だったから手がかりすらないのも当然のことである。

定年を挟んでの数年、神保町でも路地裏の建物がなくなって、建て替
えが行われるのはまだいいほうで、小さな敷地に2台程度のコインパ
ーキングがなんていうのも珍しくなくなってしまっていた。神保町に
生まれたランチョンの店主も「最近目まぐるしくてねえ」とぼやいて
いたが、一番にわかっているのは地元の住民なのだろう。

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そして、同じ通りの並びでビルの1階にあった店舗が閉店して、解体
作業の真っ最中だった。

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前はしょっちゅう通ってはいたが、一度も入ったことのなかった海鮮
居酒屋で、10年ちょっとで閉店したようである。神保町あたりで10年
頑張ったということは……まあまあ善戦したということであろうか。
                            [続く]

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