隼話§梅笑會~中村芝のぶと市川笑野~

一昨日の昼、中村芝のぶと市川笑野による歌舞伎舞踊の梅笑會を観て
きた。

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一、長唄『男舞』市川笑野

二、長唄『藤娘』中村芝のぶ

三、義太夫『道行恋苧環』
  お三輪:中村芝のぶ
  橘姫:市川笑野
  求女:市川猿之助

それぞれ休憩を挟んでちょうど2時間は疲れることもなく、ちょうど
いい長さ。

笑野の『男舞』は、いささか単調。芝のぶが踊った『藤娘』のほうが
こなれていたように感じた。

特別出演の猿之助の求女をめぐるお三輪と橘姫のさや当ても、芝のぶ
の芝居っ気が勝っていて、そういう意味では“先輩”に一日の長があ
ったと言えるだろう。

ほぼ満席の会場はコア度高めの客で埋まっていて、そんなお客さんの
反応に驚かされた。コアでなかったのは我々夫婦二人くらいのもので
はなかったろうか。

それにしてもと思ったのは、舞台に出た芝のぶと笑野の2人、特別出
演した猿之助を加えた舞台上の3人以外のスタッフの多さである。

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長唄、竹本、鳴物、後見、附打、衣装に鬘、大道具、小道具と合わせ
れば、ざっと30人以上がこの日の会のために動いていたはずである。
それだけの人手があるならば相応の出費もあると考えるのは当然で、
会場の使用料や舞台の設えなども加えていけば、彼ら2人が持ち出し
せずに済んだかどうか……まあ何とかギリギリで抑えられたものか。

終演後、そんな下世話なことを考えながら表に出たら、車椅子に乗っ
た猿翁(先代猿之助)がワンボックスカーに乗せられて帰途に就く後ろ
姿を見送ることになったのだった。

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