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zoom RSS 板話§三月大歌舞伎夜の部〜仁左玉最強〜

<<   作成日時 : 2018/03/21 00:00   >>

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月曜日に夜の部を観てきた。三本立てで仁左衛門と玉三郎『於染久松
色読販』と『神田祭』が、最後に『滝の白糸』である。

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一番に楽しめたのは『於染久松』で、45分ほどの芝居の中に、仁左衛
門の悪の凄みとそれにぴたりと合わせる玉三郎、二人の芝居の到達点
を見たような気がした。

筋自体は他愛のないゆすりかたりで、最後は悪事が露見してすごすご
引き揚げるのだが、そんなちょっと間の抜けたところがあっても、あ
くまで悪党を貫く“やせ我慢”もまた見ものだったのである。

二つ目『神田祭』は、さらに夫婦度が濃厚になったと言えるだろう。
鳶頭と芸者の恋模様が舞台から強烈に伝わってきて、たった20分の舞
台だったが、於染久松と神田祭の2演目で、客席はすっかり満足の体
だった。

そして、1981年以来の歌舞伎座上演となる泉鏡花原作『滝の白糸』は
玉三郎演出で、壱太郎の滝の白糸、松也の村越欣弥による舞台だが、
仁左衛門と玉三郎の濃密な舞台に満足した後の客席が沸くこともなく
何とも冷ややかで薄い反応だったのである。

歌舞伎座で明治以降が舞台の戯曲を観て、曰く言い難い違和感を覚え
たのだが、21世紀の今日の観客には戸惑うことが多かったのではない
かと感じた。

そして主役の二人、壱太郎と松也の力不足もあって、舞台空間が充実
しなかったが、それは別段のことをすることのなかった玉三郎の演出
にも問題大であったと思う。

特に何もいじることのない舞台演出では、今に通用することはなく、
思い切って設定を変えることと、テンポのいい台詞回しを工夫するべ
きだったと感じた。そうすれば力不足の主役を少しはカバーできたか
もしれないが、あのままでは無理である。

というわけで、二幕までは見届けたものの三幕と四幕を前に、夫婦で
顔を見合わせると、申し訳ないことながら席を立って歌舞伎座を後に
した。

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