継話§桜始開~七十二候~春分

春分の次候“桜始開(さくらはじめてひらく)”である。

桜と一年ぶりの対面である。平均寿命から考えるなら、この先に桜と
の対面が叶うのは20回かそんなものであろう。

ねがはくは 花のもとにて 春死なむ その如月の 望月のころ……西行
が詠んだ一首である。

六代目中村歌右衛門が亡くなったのは2001年3月31日のことだった。
まさに満開の桜の中を、舞台から花道を歩んで揚幕の中に消えていっ
たのだ。

……やはり、桜を眼に刻みながらというのができればいいのだが、彼
ら先達のように、そうそううまくはいってくれないだろうな。

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