続話§歌舞伎ひと月二十五日

歌舞伎座の歌舞伎興行の基本は、月25日間で昼の部と夜の部の2回上
演というもの。初日が開くのは1日、2日、3日のどれか。8月の納
涼歌舞伎は三部制公演で、初日が開くのは少し遅くなる。

25日間を休みなく、毎日同じ演目が上演される。歌舞伎座の総座席数
は1964(幕見席含む)席。大雑把な計算だが、仮に全日満員として計算
するなら年間動員は百万人を超えてしまう。

役者の負担もいかばかりかと思うのは、月末の千秋楽を迎えても、そ
の翌々日くらいには翌月の舞台稽古が始まるのだ。稽古期間は3日く
らいなもので、それでも舞台が成り立つのは、歌舞伎役者自身が一個
のデータベースと化していて、ポピュラーな演目だったら即座に対応
できてしまうのである。

確かに初日から数日は怪しいところもあるし、プロンプターの声が聞
こえることもあるが、一週間もすれば形はついてしまうのだ。だから
チケットを買う時は10日過ぎを目安にして選ぶことにしているのだ。

昼の部の開演は11時で終演は15時半あたり。夜の部は16時半の開演で
終演は月によって20時半から21時半と幅がある。さすがに21時を過ぎ
て、東銀座から三多摩の我が家まで電車で帰るのは辛い時がある。

一律に舞台スケジュールが組めるわけでないのは重々承知しているが
昼の部と夜の部の上演時間をそれぞれ4時間として、昼の部は11時か
ら15時、夜の部は16時から20時としてくれればありがたいのだが。

しばしば、なぜこの演目が入っているのだろうと思うことがあって、
それなら観ずに席を立って帰ればいいものを、律儀に終演まで観てし
まう自分たちだったりする。

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