漂話§旅は徒然[8]永遠の愛

[承前]

20時開演の演奏会は、ヴォーチェス・スアヴェスVoces Suavesという
8人編成コーラスに、リュートやキタローネでの伴奏が一人加わった
グループによるもの。

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当夜の演奏会のテーマは“Grenzenlose Liebe(永遠の愛)”である。

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開演10分前になると、城に上がる階段の上からバロックトランペット
のファンファーレが鳴り、お客さんが三々五々会場に入っていく。

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我々もゆるゆると入っていく、会場の様子を音楽祭のページから拝借
しておくが、一面の壁画と上にぐるりと鹿の角が麗々しく飾られてい
て雰囲気満点である。

この日のプログラムは以下のようなもの。

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16世紀から17世紀にかけて、モンテヴェルディ、トマス・モーリー、
ジョン・ダウランドなどなどの歌が並んでいる。見知った曲名はとい
うと、辛うじてジュリオ・カッチーニの『アマリリ麗し』くらいしか
ない。

ではあるが、知らないなら知らないなりに、そうした雰囲気の中で行
われた演奏会を楽しむことができた。実はそれほど期待していたわけ
ではなかったが、演奏の質も高く美しいハーモニーに耳が洗われた。

終演は22時過ぎ。ホールを出ようと通路に向かったところで、演奏会
を終えた音楽家たちがいたので、感謝の言葉を簡単に。そしてバスに
乗って再び俗世のホテルへと戻り、上々の一夜が終わったのである。
                            [続く]

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