漂話§旅は徒然[10]ブレンナー峠~上~

[承前]

「我もまたアルカディアへ!」と叫んだゲーテが逐電を果たした件は
『イタリア紀行』を参照していただくことにして、この日のプロジェ
クトである、オーストリアとイタリア国境を分かつブレンナー峠に車
を走らせた。

本当は鉄道を利用して行きたかったのだが、理由はわからねどなぜか
電車の運行が休止していたようで、ブレンナー峠往復はバスの代替便
だったのである。

というわけでホテルの駐車場を出てブレンナー・アウトバーンに入ろ
うとしたら、アプローチする道路を間違えてブレゲンツに向かうアウ
トバーンに入ってしまった……やったら面倒だというミスをしたが、
次のインターチェンジで降りて、しばらく一般道を走りリカバリーに
成功した。

乗れたインターチェンジはインスブルック南で、数分も走れば料金所
が見えてくる。で、片道の通行料として9.50オイロを支払う。

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実は料金所の直前に、ブレンナー・アウトバーン名物のオイローパ橋
(Europabrücke)を走るのだ。全長815m、高さ190mというものだが、
道路上からは“それ”と感じさせるものはなく、これは周囲から眺め
るべき存在なのである……鉄道であれば、真下を線路が走っている。

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かくして、登り傾斜強めのアウトバーンを走ること40分。道路標示に
ブレンナー(Brenner)の文字が現れてきた。
                            [続く]

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