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zoom RSS 愉話§ヴィオラ・デュオとバッハのカンタータ

<<   作成日時 : 2018/10/24 00:01   >>

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【タベア・ツィンマーマン&アントワン・タメスティ】
2日続けて武蔵野と三鷹で聴いたコンサートを、簡単にまとめて一つ
のエントリーとする。

凄いコンサートを聴いてしまった。10月20日、武蔵野市民文化会館小
ホールで行われたタベア・ツィンマーマンとアントワン・タメスティ
によるヴィオラのデュオである。プログラムは以下のとおり。

バルトーク:4つの二重奏曲
          (44のヴァイオリン二重奏曲より/ヴィオラ編)
ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ E-Dur Op.12-2 
(ヴィオラ編)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番 Es-Dur BWV1010 (ヴィオラ編)
                       ※ツィンマーマン
ベンジャミン:ヴィオラ、ヴィオラ

**********************休憩**********************

ブリッジ:ラメント(2つのヴィオラのための2つの小品より)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 d-moll BWV1008 (ヴィオラ編)
                         ※タメスティ
バルトーク:4つの二重奏曲
          (44のヴァイオリン二重奏曲より/ヴィオラ編)

とかく地味な楽器と言われ続けているヴィオラが、名手二人の手にか
かると、かくも雄弁で表現力豊かな音楽を奏でるものかと舌を巻く。

師匠のツィンマーマンが動的であるとするなら、タメスティは少しば
かり内省的に……そして二人の芸風がいい塩梅の化学反応を起こして
2台のヴィオラが、あたかも弦楽合奏ではないかとすら思わせたのだ
った。

バルトークの二重奏曲を最初と最後に、前半と後半でそれぞれがバッ
ハの無伴奏を、休憩の前後に現代曲をと、プログラミングも見事なも
ので、大満足の2時間だった。当然ながらアンコールはなし。この先
いくつかのコンサートに行くが、あるいはこれが今年のベストワンの
演奏会かもしれない。

そこで奏でられた音楽がどんなものであったかを満足に伝えられない
もどかしさを痛感しているところである。

【フライブルク・バロック・オーケストラ】
10月21日は三鷹市芸術センター風のホールでキャロリン・サンプソン
のソプラノで、フライブルク・バロック・オーケストラを聴いた。

ヨハン・ベルンハルト・バッハ:管弦楽組曲 第2番 G-Dur
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
カンタータ『わたしの心は血の海を泳ぐ』BWV199

**********************休憩**********************

ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 BWV1060R
結婚カンタータ『しりぞけ、もの悲しい影』BWV202

[アンコール]
山田耕筰:からたちの花

2012年の管弦楽組曲全曲、2014年のブランデンブルク協奏曲全曲、そ
して2016年のヴァイオリン協奏曲プログラムに比べると、少しばかり
拍子抜けというか地味なプログラミングだと感じながら出かけた、

同じように考えた人がいたようで、客席の入りは満員とはいえず、お
よそ8割ほど。

大バッハの“はとこ”であるヨハン・ベルンハルトの管弦楽組曲は、
題名どおりではなく管楽器なしの弦楽合奏。で、個人的には大バッハ
の音楽には及ぶべくもなく。

そして教会カンタータ『わたしの心は血の海を泳ぐ』だが、今ひとつ
弾まない。一曲目の時にも感じたことだが、音楽の流れが平板なので
ある。キャロリン・サンプソンの声は清澄で、テクニックも確かなも
のだが、我々が座った2階最後列には届いてくれない。合奏に埋もれ
て声が聴こえないのだ。

大バッハのカンタータをほとんど聴かない身にとって、ソプラノ一人
のカンタータは単調と感じられた。

休憩後、ヴァイオリンとオーボエの協奏曲でようやく一息つけたが、
やはり弾まない感からは脱却できず。

そして最後の結婚カンタータは、この日の白眉ではあった。ようやく
サンプソンの声も出てきてくれて、この日のコンサートが締まった。
アンコールは『からたちの花』の優しい歌声。

……というコンサートであったが、前日のヴィオラ・デュオに比べる
とプログラミングに難があったような気はしないでもない。バッハの
カンタータ好きという人がどれほどいるものかと思うし、やはり一曲
目のヨハン・ベルンハルトはなかろう。

我々はフライブルクの音楽を楽しみにしているのでチケットを買って
コンサートに来たが、もう少し音楽に詳しい人の中には、今回のプロ
グラムを見たうえでパスした人はいたかもしれない。ちょっと残念な
コンサートだった。

そして、次の来日公演のプログラムがどういうものになるか……もう
バッハはないだろうし、どうやって今回離れたお客さんを取り戻せる
ものか。

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