響話§NDRエルプフィル~サントリーホール~

いい演奏会を聴くことができた。プログラムは以下のとおりである。
指揮はアラン・ギルバート。

ワーグナー:『ローエングリン』第1幕への前奏曲
マーラー:交響曲第10番 Fis-Dur アダージョ

**********************休憩**********************

ブラームス:交響曲第4番 e-moll Op.98

[アンコール]
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番

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ローエングリン前奏曲からみっちりと音が詰まっていることに驚かさ
れたが、続くマーラーの10番も、実演でなければ体験できない音楽の
立体的な構成感を堪能させてくれた。それにしても、マーラーの交響
曲の言い知れぬ漠然とした不安感は何だろう。そしてヴィオラ群の見
事な演奏。

前半だけでもすっかり満足したが、後半のブラームスも見事な演奏。

とにかくオーケストラの技術が十全で、細かなニュアンスもちりばめ
られ、繊細にしてパワフル全開の演奏が展開された。低音は底鳴り、
木管や金管もよく鳴って、しかも最大限の強奏になっても耳にうるさ
いこともない……このオーケストラの性能が余すところなく発揮され
た秀演であった。

けれん味たっぷりで思い切り遊んだアンコールはハンガリー舞曲6番
だったが、冒頭の弦楽器がディミニュエンドしていく様子の美しさも
また記憶に留め置かれることだろう。

客の入りは悪く、半分から六分といったところで、あるいは北ドイツ
放送交響楽団から改称したことが裏目に出てしまったがゆえのことか
どうか。せっかく見事な演奏を聴かせてくれたのに、それが残念だ。

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