誘話§会社生活の中で

そういうキャラクターの強い会社に勤めていたせいかどうか、会社の
同僚、上司、部下などとつるんで呑みに行くことはほとんどなかった
と言ってもいいだろう。

セクション全体――10人ほどだが――で食事会をなどというのも、年
に一度くらいなもので、部下を連れてあれこれするのは年に一度すら
なかった。

要するに束縛したくないし、されたくない……そんな雰囲気が強かっ
たのである。それはまた、自分の性分にも合っていたような気がしな
いでもない。

もちろん、セクションによって状況は異なって、そういうことの好き
な上司だったら、さぞかし鬱陶しかったであろうと思われる。

個人的に、そこまで会社の人間と関わりあうということは、意識して
避けるようにしていたが、わざわざ避けるまでもない職場環境であっ
たのもまた事実で、それは何ともありがたいことだった。

職場を出て自宅に帰るまで、およそ2時間ほどだが、軽く1杯呑んで
肴をつまみ、あれこれ考えることもせずに過ごすのは、まさにクール
ダウンのひと時で、そこに他人様を介在させようなどと、つゆほども
思わなかったのは当然のことだろう。

あるいは人情がなかったという言い方もできるかもしれないが、それ
を云々(でんでんではないぞ)されたこともなく37年半を過ごしたので
ある。

そして、退職後も同期で呑み会はするけれど、友人とか親友と呼べる
存在はいない。

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