関東平野のどん詰まりの小さな町で生を享けた。 そのあたりは“穏やかな気候”とは裏腹な、少しばかり荒っぽい気候 の地域だったのである。 真夏はほぼ毎日雷雨があったが、その雷が半端ないもので、普通の雷 だったら“ゴロゴロゴゴロ!”が低めの音で鳴り響くところを、我が 地域の雷の出たしは、高く乾いた“カラカラカラ!”に始まって、そ の後ゴロゴロと続き、最後にドーン!でおしまい。 これはかなりの迫力で、東京の雷などかわいいものである。おまけに 一度は眼の前数十mのところに落ちるのを目の当たりにして、腰を抜 かしそうになったこともあった。 そして冬は空っ風である。越後山脈にぶつかって大量の雪をもたらし た残り滓ではあっても、カラカラに乾ききった強烈な北西風が、日々 吹きつけてくるのである。 校庭のような砂地では、しょっちゅう砂塵が巻き上がって目を開けて いられないほどだったし、風上に向かって自転車を走らせると、強風 で前に進まないことも何度かあった。 そんな土地柄であったからか、人間の性格もカラッとあっさりしてい たのである。そんな北関東の端っこに比べれば、多摩丘陵は、時折の 強い風と、時折の豪雪を除けば、まずまず穏やかで温暖な気候である ことには感謝したい。 《天気のトピックス一覧》 |
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