多摩丘陵に住み始めて、とっくに30年を超えてしまっている。その長 い期間を、家から富士山が見えるロケーションで過ごすことができて いる。 気象条件が悪い時以外に姿を認めることができないのは、春霞の頃と か、地平線の大気がボーっとしている時くらいなもので、それ以外は 真夏でもキリっと晴れれば、雪を被っていない黒富士を望めるのだ。 記憶をたどるなら、昭和三十年代の高度経済成長期に発生が始まった スモッグのおかげで、東京から富士山の姿を見ることが難しい時期が 続いていた。 昭和五十年代のあたりから、自動車の排気ガス規制、その他工場から の排出ガスに対する規制が厳しくなっていったことで、富士山の姿を 日々見ることができるようになったのである。 かつて東京から富士山の姿を眼にすることができたのは、工場の操業 が休みに入り、冬の空気が澄みきった年末年始の頃に限られていた。 多摩丘陵に住み始めた1980年代の初めには、既に富士山の姿を冬以外 でも見ることができて、しかも自宅からも見えることに、ささやかな がらな幸せを感じているのである。 《富士山のトピックス一覧》 |
<< 前記事(2019/01/24) | ブログのトップへ | 後記事(2019/01/25) >> |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|
<< 前記事(2019/01/24) | ブログのトップへ | 後記事(2019/01/25) >> |