天話§ベルチャ弦楽四重奏団

オール・ベートーヴェンのプログラムで、ご丁寧にも前期、中期、後
期から1曲ずつという以下のような構成である。

画像

弦楽四重奏曲第3番 D-Dur Op.18-3
弦楽四重奏曲第11番 f-moll Op.95『セリオーソ』

**********************休憩**********************

弦楽四重奏曲第15番 a-moll Op.132

[アンコール]
弦楽四重奏曲第13番 B-Dur Op.130 第5楽章『カヴァティーナ』
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番 F-Dur Op.73 第3楽章

メンバーの出身国だが、第1ヴァイオリンがルーマニア、第2ヴァイ
オリンがフランス、ヴィオラがポーランド、そしてチェロがフランス
というもの、彼らが学んだのは英国王立音楽大学……グローバリゼー
ションの象徴のようではないか。

演奏は何とも濃密なもので、音楽がたっぷりと味付けされているよう
に感じられた。1曲目の作品18-3を聴きながら、第1ヴァイオリンの
ベルチャの表現が独特だなと思った。メンバーの一人一人がそえぞれ
音楽の味付けをする、その中心に彼女がいるようだ。

だからといって、その味付けが野暮ったいかというと、そんなことは
なく、チェロの時としてふんわりとした音色が好ましい。このあたり
フランス出身の感覚であるからかどうか。

内声の第2ヴァイオリンもヴィオラも雄弁で、それぞれが“自分”を
きっちりと主張した上で、一つの音楽として成り立っているのもまた
見事な様と言えるだろう。

本プロだけで2時間超。特に50分近い15番の後にアンコールなどなか
ろうと思っていたら、しっかり2曲……ベートーヴェンの13番から、
第5楽章カヴァティーナがしっとりと。これで終わりかと帰りかかっ
たところに、ショスタコーヴィチ第3番第3楽章が豪快に演奏された
のだ。年初め、最初のクラシック演奏会は大満足なものだった。

この夜の演奏会では、メンバー全員がタブレット譜面を使用していて
時代の変化を感じることになったのだ。

終演は21時半近く。ホールを出たらすぐに吉祥寺駅行きのバスが来て
くれ、駅に着いたら井の頭線急行が発車直前というスムーズさのおか
げもあって、ちょうど一時間で帰宅できたが、ちょっと疲れたのもま
た事実である。

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