ひだまりのお話

アクセスカウンタ

zoom RSS 川話§イゴール・レヴィットのバッハ

<<   作成日時 : 2019/04/15 00:00   >>

トラックバック 0 / コメント 0

東京・春・音楽祭。イゴール・レヴィットのバッハ『ゴールドベルク変
奏曲』を東京文化会館小ホールで聴いた。

画像

アリアが最初と最後に、そして挟まれた30の変奏曲とすべてを繰り返
したので演奏時間は80分という長大なものとなったが、レヴィットも
聴衆も集中が途切れることのなかった稀有な演奏会である。

長いことグレン・グールドの録音で親しんできたおかげで、変奏曲の
流れは掴んでいるが、第5変奏あたりから先は、これが何番だとまで
把握してはいない。この変奏がすばらしかったと番号を挙げて言えな
いのはもどかしいことだが。

アリアも変奏曲も、繰り返しになると様々な仕掛けを繰り出し、実に
即興性に富んだ演奏を聴かせてくれた。時として、勢いが余って指が
もつれるようなこともあったが、それもまた実演の妙だと思いたい。

第30変奏の後、再びアリアが戻ってきた最後の最後、ためらうように
最後の一音を鳴らし、鍵盤から手を離した後に何度か指で宙の鍵盤を
なぞるような動きをして……演奏が終わった。そして客席も、その空
気を共有。しばしの静寂の後に拍手が沸き上がってきた。

80分間のバッハの音楽の宇宙はこうして終わったが、それにしても、
バッハの音楽の何と巨大で気の遠くなるような深さなのだと思い知ら
されたのだった。



《クラシックのトピックス一覧》

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
     
川話§イゴール・レヴィットのバッハ ひだまりのお話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる