変話§蛙始鳴~七十二候~立夏

立夏の初候“蛙始鳴(かえるはじめてなく)”である。

世間では十連休が終わりを迎えるようだ。あちこちへせっせと遊んで
きた人たちは、今頃どっと疲れが来ているのではないだろうか。

確かに、爽やかな気候に日々が続く今の季節は、人がすすんで外へと
出ていくわけで、時にそのタイミングに出くわすと“人が多いなあ”
と思い知らされることになる。

東京で暮らし始めた46年前、渋谷に遊びに行った時のことである。そ
の当時はハチ公前交差点はスクランブルではなかったが、今と変わら
ぬ人の多さに耐えかねたのか、前を歩いていた男性が大きな声で「人
間が多いなあ!」と呼ばわったのだ。

そんな独り言が唐突に飛び出したことに驚きつつ、確かに人間は多い
ぞと……そんな人間の多いところの、さらに一員となってしまった我
が身について微妙だなあと思ったのだった。

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