ひだまりのお話

アクセスカウンタ

zoom RSS 若話§寿命が延びたことで例えば歌舞伎

<<   作成日時 : 2019/05/21 00:00   >>

トラックバック 0 / コメント 0

日本人男性の平均寿命も80歳を超えていて“元気な年寄り”がいるわ
いるわの昨今である。

歌舞伎でも坂田藤十郎が米寿を迎え、それを寿ぐ一幕が上演された。
そうして、菊五郎と幸四郎が76歳、仁左衛門75歳、吉右衛門74歳と、
立役の大看板が七十代半ばでも元気に舞台を務めている……さすがに
無理はせず、一日1演目に留めてはいるが。

さらに、この間も書いたことだが、2005年2月に観た人間国宝5人の
『野崎村』は芝翫77歳、雀右衛門85歳、鴈治郎74歳、富十郎76歳、田
之助73歳と、合わせれば三百八十五歳、平均年齢77歳という、それが
また、年齢を超越した恐るべき舞台なのだった。



そうして21世紀の我々は、六十代、七十代という年齢を重ねて円熟の
境地に達した役者が繰り広げる“至芸”を観ることができるのだ。

翻って、維新から明治期の役者のことを考えてみると、当時の平均寿
命は四十代半ばにも達しておらず、そこから単純に考えるなら、芸の
円熟とは無縁の、ある意味ハチャメチャでエネルギッシュな舞台では
なかっただろうか。

それはあるいは、現代の小劇団だったり、ジャニーズの連中のような
ちょっと青臭い舞台だったではと勝手に想像してしまう。ひょっとし
たら、21世紀の歌舞伎とは別物のように見えてしまうような気がして
ならないが、時代を遡って実見することは、もはや不可能である。

思い返せば戦後であっても、名優と言われた六代目菊五郎は63歳で、
初代吉右衛門は68歳で鬼籍の人となっていて、今を考えるなら、もう
少し長生きできただろうにという年齢である。

そうして我々は改めて57歳で亡くなった十八代目勘三郎、59歳で亡く
なった十代目三津五郎の早い死を惜しまずにはいられないのだ。

《歌舞伎のトピックス一覧》

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
     
若話§寿命が延びたことで例えば歌舞伎 ひだまりのお話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる