羅話§アルカディア弦楽四重奏団を武蔵野で

オリジナル・メンバーは以下のとおりだったが、第一ヴァイオリンの
アナ・トロークが病気で来日できず、このクァルテットと関係が深い
というセバスティアン・テグゼジューにメンバー変更となった。

セバスティアン・テグゼジュー(第一ヴァイオリン)←アナ・トローク
レスヴァン・ドゥミトル(第二ヴァイオリン)
トライアン・ボアラ(ヴィオラ)
ツォルト・トローク(チェロ)

ハイドン:弦楽四重奏曲第79番 D-Dur Op.76-5『ラルゴ』
バルトーク:弦楽四重奏曲第4番 Sz.91

**********************休憩**********************

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番 Es-Dur Op.74『ハープ』

[アンコール]
Răsvan Metea:バガテル

第一ヴァイオリン変更というアクシデントに不安がよぎったのは無理
からぬことだったが、何というか……これが意外にも堪能できたとは
である。

ハイドンを聴きながら“こっくりと艶っぽい音色だな”と思っていた
のだが、それ以上に感心したのはバルトークで、この夜一番の聴きも
のだと感じた。

まさに丁丁発止のアンサンブルで最後まで緊張感を保って聴くことが
できたが、実はバルトークが大の苦手なのは何度も書いていることで
聴きながら、ハンガリー的というよりは、どことどう聴いても“ゲン
ダイオンガク”ではないかと頭の中でぐるぐると回っていたのだ。

だが、そう考えながらも、大戦と大戦の狭間の得も言われぬ不安感が
色濃く表出されているようで、苦手だ苦手だと思いつつも、しっかり
堪能したのである。

そんなわけで、メインプロのベートーヴェンはあまり記憶がはっきり
せずだったが、ともかく音色の美しいクァルテットであることは間違
いのないことだった。

アンコールは彼らと同じルーマニアのラシュヴァン・メテア(?)のバ
ガテル……手拍子、足踏み、声もありで“御見事!”拍手大喝采での
楽しいお開き。

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