邂話§尾瀬初夏水芭蕉[3]下の大堀水芭蕉

[承前]

ヨッピ吊り橋への分岐から中田代が始まり、この日のメインイベント
が近づいてきた。尾瀬ヶ原も三分の一を歩いたことになる。ここまで
来ると、至仏山も燧ヶ岳も見栄えよく――インスタ映えってか?――
山容を楽しめるのだ。

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山ノ鼻からここまで一時間ほど。いつも以上に歩を進めるテンポは遅
い。立ち止まったり振り返ったりしながら写真を撮ったり、ぼーっと
風景を眺めたり……考えるまでもなく、この先にこの風景を見られる
機会がどれほどあるかと思えば、歩みが遅くなるのも無理はない。

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↓拠水林の色合いがいいなあ
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そして今回の尾瀬行で見ておきたかった風景が、中田代は下の大堀に
咲く水芭蕉の群落と、背後に聳える至仏山とのアンサンブルである。

日頃、有名観光地や名所旧蹟に興味は薄いが、尾瀬歴50年の人間とし
ても、この風景は記憶に留めておきたいと思ったのだ。

↓いよいよ下の大堀の水芭蕉ポイントへ
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ヨッピ分岐から歩くこと1kmほど。メインルートから左に数十mちょ
っとでその場所に立つことができた……シーズン真っ盛りであれば、
写真撮影の順番待ちができるらしいが、平日のこととで、そこにいた
のは数人で、いくらでも長居することができるのである。

そして撮った写真はといえば、以下のように誰が撮っても間違いない
お約束そのものの“絵葉書写真”なのだ。だが、その風景を自分の眼
の網膜に焼き付けておきたかったという単純素朴なことなのだ。

↓ほら……誰が撮っても
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曇り空だったのは残念だが、今が見頃の水芭蕉と至仏山の予定調和を
楽しんで下の大堀を後にした。

↓燧ヶ岳の左奥に残雪の会津駒ケ岳が見えていた
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本道に戻って歩き始めれば、1kmほど先に建つ小ぢんまりとした龍宮
小屋が見えてきた。普通のテンポで歩けば15分足らずで着くだろうが
もちろん急ぐ旅ではなく、立ち止まったり振り返ったりなのである。

↓龍宮小屋までたどり着けば……ビールが
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                            [続く]

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