発話§クス・クァルテットを聴く[1]

2002年以来、できるだけ聴く機会を作っているクス・クァルテットが
ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲を演奏するというので、サントリー
の小ホールに行ってきた。

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ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第7番 F-Dur Op.59-1『ラズモフスキー第1番』
弦楽四重奏曲第8番 e-moll Op.59-2『ラズモフスキー第2番』

**********************休憩**********************

弦楽四重奏曲第9番 C-Dur Op.59-3『ラズモフスキー第3番』

さすがに全曲通して5日間をというのは難しく、この日のラズモフス
キー3曲と、11日の15番、13番(大フーガ付き)のチケットを買った。
それにしても、サントリー小ホールの演奏会は20年以上ぶりである。

さて、1曲目……初っ端をどう演奏するか、本当に難しいと思った。
どことなく緊張感が音楽をせせこましくしているようで、意外なほど
特に第一ヴァイオリンのヤナのミスが耳についた。

2曲目……自分たちを取り戻すことができたようで、アンサンブルが
有機的になった感じられてきた。そして楽器も鳴り始めてきて高密度
の音楽が展開されたのだ。

3曲目……休憩後、3曲目がこの日一番の聴きものではなかったか。
特に終楽章。丁丁発止に繰り広げられたフーガの緊張感は、フィナー
レに向かって怒涛の如く押し寄せていって、この日の白眉と言えるだ
ろう。

若鮎のようにぴちぴちと弾むような演奏は健在だったが、そこに少し
ばかり円熟の様も見えたように感じた。開演19時で終演は21時15分。
さすがに疲れた。電車を乗り継いで最寄り駅に着いたのは22時45分を
過ぎていた。
                            [続く]

追記:今回の全曲演奏会では“パガニーニクァルテット”と呼ばれる
ストラディバリウスのヴァイオリン2丁、ヴィオラ、チェロ1セット
が所有者から貸与されて演奏されたのである。


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