週話§日曜諸相~もんじ焼き~

昔々のその昔、実家があった町のお話である。

町内には必ず一軒、小さな駄菓子屋があった。そんな小さい店の奥で
冬になると、鉄板テーブルを設えて近所の子供相手に“もんじ焼き”
が始まるのだった。

今流行りの“もんじゃ焼き”をもっともっとシンプルにしたもので、
水溶き小麦粉に醤油を垂らし、それを鉄板で焼くだけのことである。

味噌椀1杯10円で、余裕のある子はもう5円か10円張り込んで、卵を
落としてもらう。中に具などは入っていないが、後年にはベビースタ
ーラーメンがトッピングとして登場したようだ。

ちゃんと焼かないと腹を壊すとか言われていたので、そこは用心して
しっかり焼いた。さらによく焼くと生地がパリパリとした薄い煎餅状
でこれもうまかった。

そんなことをふと思い出したのだが、もんじ焼きは冬場だけのもので
桜が咲き出す頃にはシーズン終了となり、よくしたもので夏場には、
同じスペースでかき氷を食べさせてくれたのだ。

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