邂話§尾瀬初夏水芭蕉[1]鳩待峠から山ノ鼻

[承前]

東京の自宅を7時半過ぎに出て、片品村戸倉に着いたのが10時半前。
戸倉からバスで30分ほど走れば鳩待峠に到着である。鳩待峠の標高は
1591mで尾瀬ヶ原まではおよそ200mの下りである。

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休憩所前の広場には至仏山を背に雪が溶けずに残っていた。一週間前
に降った大量の雨が、残雪をかなり溶かしたと聞いていたが、鳩待峠
にして、これほどとはと驚きつつ、尾瀬ヶ原への道を下り始めた。

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下り始めて、まずは至仏山にご挨拶である。見た目優美な山容ではあ
るが、登り始めて後悔したことは、今だ記憶に生々しいものがある。

急な下りは最初だけで、20分もすれば川上川の流れをを遠くに聞きな
がら、坦々と緩やかに下っていく……と、けっこうな人数のツアー客
とすれ違っていくのだが、どうやら“日帰り”ツアーのようだ。

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後でわかることだが、目的地は尾瀬ヶ原中田代の下の大堀で、そこは
誰でも知っている至仏山をバックに水芭蕉の群落がという、あの写真
の場所なのだ。鳩待峠から、およそ往復数時間で一丁上がりだから、
天気さえよければ、ご機嫌なハイキングではないか。などと思いつつ
頭の中でクエスチョンマークが渦巻くのであった。

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というところで、テンマ沢の小湿原にさしかかり、水芭蕉と超久々の
対面を果たし、記念写真を撮っていたグループ全員を撮影してあげた
見返りに我が写真も撮ってもらったのである。

↓おやっと思えば、木の間越しに燧ヶ岳が見えるではないか
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そうこうしているうちに、川上川の木橋を渡って山ノ鼻に到着。道し
るべの水溜まりで巣作りの泥を集めているイワツバメを見やりながら
尾瀬ヶ原へと足を踏み入れるのだ。

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振り返れば、研究見本園の周回コースを歩く人たちの姿が木の間越し
に見えたのだった。

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そして、山ノ鼻から見上げる至仏山はまだまだ丸みを帯びた優しい姿
である。

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                            [続く]

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