徨話§ベルリンとアルプス[5]イタオペ久々

[承前]

というわけで、到着早々にオペラを観に行くことになっている。到着
当日にパフォーマンスを観に行ったことなどさすがに一度もないが、
2日目からは普通に観ている。

とはいっても、時差ぼけが抜け切れているはずはないので、できれば
休養に努めたいところだが、この日ベルリン・ドイツ・オペラの公演
で指揮をするのがサー・サイモン・ラトルというもの。

さすがに彼がオケピットに入ってのオペラを観る機会はそうそうない
だろうと、チケットを買ってしまった……一番安い26オイロ(3400円)
の気楽な3階席てっぺんである。
↓ウィキペディアから拝借
DOB.jpg
ホテルからは地下鉄のU2に乗って10駅、東京だったら丸ノ内線で新
宿から銀座に行くような感覚だから、ちょっと遠いという印象だ。
↓この日の詳細
DOB1.jpg
DOB2.jpg
開演は19時半。客席で開演を待っていると舞台監督らしき人が出てき
てお断り「主役のマノン・レスコーを歌う歌手がキャンセル。急なこ
とだったので、マノンの歌手は袖で歌い、別人が舞台で演技します。
つまり今夜みなさんは二人のマノンをご覧いただくことになります」
なるお断りが“二人のマノン”というところで客席に乾いた笑いが。
↓配役変更のお知らせ
DOB3.jpg
というわけで始まったプッチーニの『マノン・レスコー』の舞台は、
全般白め。衣装も白中心で、演出は……どうってことののない無難な
もの。というか、観るほどのこともなし。

一人も名前を知らない歌手の中では、デ・グリューを歌ったテナーが
使い減りしない声で印象的だった。そしてラトルの指揮は、音楽が雄
弁に情景を語っているように感じた。

今回一度だけのベルリン・ドイツ・オペラ訪問だったが、もしラトル
の指揮でない“座付き系”の指揮者だったら行かなかったかもしれな
い。終演は22時過ぎ、地下鉄でホテルに戻ったのは23時に近かった。
こちらの開演時刻は、日本人の感覚からすれば一時間は遅いと感じて
しまう。

そしてホテルに戻ってやれやれとなったところで、今回の旅最大の騒
動が起きたのである。
                            [続く]

《オペラのトピックス一覧》

この記事へのコメント