徨話§ベルリンとアルプス[14]お招ばれ

[承前]

夜にベルリンフィルの演奏会があった日の昼間、ベルリンのちょっと
した知り合いから昼食に招かれた。この日もけっこうな猛暑だったが
こうもしないと外出すらせずホテルの一室に籠ってしまうので、暑さ
を怨みながら出かけたのである。

ベルリン中心部からSバーンで20分ほども走ると、そこはもうすっか
り郊外である。あれっとSバーンに架線がないことに気がついた。そ
れで、東京の丸ノ内線や銀座線と同じ“第三軌条方式”とわかった。
↓線路の横に伸びているラインから電気が供給される
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そして並行して走っている在来線は普通に架線があって、ちょっと不
思議な光景なのだ。

小さな駅で下車すると、深い森があって遊歩道が伸びている。近くに
乗馬学校があって、馬に乗った女性が森の中に入っていく……何とも
らしい風景が眼の前に展開する。

目指す家への行き道は前もって調べておいたのと、駅から数分足らず
なので、何も迷うことなく時間どおりに到着。待ちかまえていたのは
知り合いとその息子、さらに日本に一年留学していたという、片言の
日本語が話せるガールフレンドと、総勢5人でテーブルを囲んだ。

季節物ということでアスパラガスと茹でじゃがいもをメインに、後は
簡単なサラダで乾杯。食事した場所は屋内ではなく庭先……それにし
ても太陽の下で食事をするのが好きな人たちであるなあとしみじみ。

そして旬も終わりに近いアスパラガスだが、ひと口ふた口はうまいが
一本で飽きてしまう。食事よりも会話のほうを楽しむことのほうが多
かったが、話題は豊富で飽きることのない3時間半を楽しんだ。
↓時計の上のハリネズミは……鳥除け?
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↓そして、日本語もある“貴重品ご注意”のポスター
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こういう旅ができるようになったのもまた、同じようなところにばか
り出かけている“瓢箪から駒”ということだろうか。相変わらず覚束
ない語学力を必死にひねり出して会話をしているが、それもまた吉。
                            [続く]

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