仇話§八月納涼歌舞伎第三部~雪之丞変化~

うーん……実験的な舞台であることはまったくかまわないのだけれど
中身が伴っていない、パーツを並べていった冗長な舞台と演出に辟易
して一幕で失礼してしまった。
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これは納涼歌舞伎のような肩の凝らない舞台にのせるものではなく、
玉三郎が芯になる公演の時に上演するべき類のものではなかったか。

中車五役(中村菊之丞・土部三斎・孤軒老師・脇田一松斎・盗賊闇太郎)は
意欲的ではあったものの、個人的には消化不良と感じられ、七之助の
秋空星三郎は、玉三郎の雪之丞よりも年長の役者というあたりは無理
が見えてしまった。

主役三人だけと簡素な舞台装置に映像を組み合わせた意欲的な空間を
埋め切れなかったのだ。

というわけで、納涼三部の中で秘かに楽しみにしていた舞台だったが
個人的には残念な第三部になったしまったのである。

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