付話§“偉い人たち”の年齢

日本から活力のようなものが失われて久しい。海外旅行をしていて、
日本から来たと言っても“ニッポンすごい!”などという誉め言葉な
ど聞いたことがなく、彼らにとっては国の一つに過ぎないのだが。

様々な分野で日本の立ち遅れは顕著で、旅先で眼にする日本製品は、
せいぜい自動車くらいなものである。それ以外に何か自慢できる何か
があるか、教えてもらいたいくらいである……クールジャパンなどと
日本の国の中で自己自慢しているだけである。

そんな日本から活力を失わせた大きな原因の一つが、人事の硬直化で
はないかと思っている。会社の役員、取締役になったが最後、できる
だけその地位に居座ろうとするのだ。

上の流れが澱めば、下の風通しも悪くなるのは当然のことで、21世紀
の世にあって、七十を過ぎたような爺さんが、社長でござい、専務で
ございといって憚らないのは不健康極まりない。

役員定年など声ばかりで、居座り続けていれば役員報酬が懐に入り続
けるわけだから辞めようはずなどないのは当たり前だ。

こちとら元より、そこまで上り詰めるような能力もなかったし、最初
からそうなる気持ちもなかったから、定年退職してさっさと会社から
おさらばしても、何の未練もなかった。

それにしてもと、自分よりさらに年長の爺さんたちの姿を見ると、疲
労の色濃い顔の中に、何がなしな執念のような表情が見て取れるが、
それは少しばかり俗っぽい未練のようなものも含まれているのだ。

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