慎話§フィルムカメラとデジタルカメラ

尾瀬行にまつわるサイド・ストーリーらしきものを書き留めておく。
今回尾瀬に行こうと思ったのは、7月に買った身分不相応なデジカメ
を試そうというのが大きな動機だったからである。

カメラ歴こそ長いけれど、腕前などと呼べるにはほど遠く、はっきり
不調法なレベルだと言ってもおかしくなどはない。

その昔、一眼レフのフィルムカメラを尾瀬の山小屋アルバイトに持っ
て行った時は、35mmの36枚撮りフィルムを10本しか持って行かなかっ
た。それ以上買うほど経済力はなかったので、それで何とか2か月を
もたさなくてはならなかった……つまり一日あたり6枚である。

尾瀬での主な被写体は、風景だったり植物だったりしたから、動物の
ように逃げていくわけでもなく、じっくり構図を決めてシャッターを
切ればよかったのだ。

それが習い性になってしまっているから、データ容量がある限り何枚
でも連写できるデジタルカメラを手にしても、昔の癖が抜けることも
なく、ついついじっくりと構えてしまうのである。

今持っているカメラの設定だと1000枚近く撮影できるが、ぽつぽつと
シャッターを切り切り木道を歩いていたら、400枚近く撮影していたの
だった。撮り直しできず、一枚一枚を慎重に撮影したフィルムカメラ
と、何度でもやり直しができるデジタルカメラの大きな違いなのだ。

やはり“下手な鉄砲も数撃ちゃ”だということは、けっこうな実感と
して我が身にもあてはまったような気がしている。たった2泊3日の
尾瀬ヶ原~尾瀬沼歩きでも、あれだけ撮った中には、うなずける出来
が、何枚かありそうだとは手前味噌に過ぎるのだけれど。

《尾瀬のトピックス一覧》

この記事へのコメント