顧話§今日の歴史~北斎インスパイア?~

1905年10月16日、クロード・ドビュッシーの交響詩『海』初演。

下は、フランスで出版された『海』初版スコアの表紙だが、言うまで
もなく葛飾北斎の冨嶽三十六景『神奈川沖浪裏』が使われている。
La_Mer.jpg
それゆえに、クロード・ドビュッシーが交響詩『海』を作曲するにあ
たって『神奈川沖浪裏』から着想を得たという説があるが、どうやら
確証はなさそうだ。

ドビュッシーの部屋でストラヴィンスキーと撮影した写真のバックに
『神奈川沖浪裏』の版画が飾られているが、初演から数年後1910年に
撮影されたものだから『海』と関連付けることは難しい。

ただ、スコアの表紙デザインに使ったくらいだから、ドビュッシーか
ら北斎を使うにあたって、何らかの言及があったかもしれないという
ことくらいは考えられそうだ。

『海』は、その10年ほど前に作曲された『牧神の午後への前奏曲』に
比べれば、明らかに音楽が巨大化し、時には凄まじい音塊に襲われる
ように感じる時がある。

《歴史のトピックス一覧》

この記事へのコメント