珈話§エスプレッソ好き

大学時代に2年間ほどアルバイトをしていたデパートの中の喫茶店は
フランス料理屋の出店で、パリのカフェをコンセプトに洒落た雰囲気
を醸し出していた。よって、ウェイターではなくギャルソンである。

アルバイトの特権はいくつかあって、ちょっとした休みに飲むコーヒ
ーはただ。昼ご飯はデパートの従業員食堂でも食べるのだが、店で出
しているバゲットで作るサンドイッチは半額以下という大サービス。

そんなわけで、ただで飲めるのをいいことに、エスプレッソの味を覚
えるいい機会となったのだ。

もっとも、それまでも頻繁にコーヒーを口にしていたわけではない。
大学の行き帰りの通りにあったコーヒー豆卸しの店が安くコーヒーを
飲ませてくれていたので、そこで飲み始めたくらいでしかなかった。

そんなわけで、初めて口にしたエスプレッソの苦さには驚かされた。
しかもドロリと濃厚な味わいは、それまでに飲んだどのコーヒーとも
別物だったのである。

そして、数杯も飲むうちに、すっかりエスプレッソが好きになってし
まったのだ。

だから、我が家で毎朝淹れているコーヒーも、エスプレッソではない
が、深煎りのフレンチローストで苦みを効かせた1杯だし、ドイツを
旅行している時にカフェに入ってもエスプレッソを注文するのだが、
日本で飲むよりもさらに濃厚で、彼我の差に驚かされることになる。

《日常のトピックス一覧》

この記事へのコメント