券話§チケットの取り方[下]そしてネットへ

[承前]

ドイツあたり、インターネット環境は日本より遅れているという話は
よく聞くが、こと劇場やコンサートホールのチケット予約システムに
関する限りは、日本よりかなり先行していたと感じる。少なくとも、
それをサービスであると認識していたのは彼の国のほうなのだ。

21世紀に入り、インターネットが日常の存在となったことで、簡単に
チケットが取れるようになったのがドイツあたりだったというのは、
いかに日本の動きが鈍かったかということである。

端的な例で言うなら、2000年代の初期において予約を試みたドイツの
歌劇場やコンサートホールでは実に簡単に予約することができた。し
かも座席選択のページがあって“ここ!”と希望した席をクリック一
つで選べたのだ。

これについては日本はベタ遅れで、記憶する限り予約ページで座席選
択ができるようになったのは2005年頃で、歌舞伎座や新橋演舞場の公
演を扱うチケット松竹だった。あまねく予約システムをチェックして
いたわけではないから、その他にも座席選択で予約できた劇場などは
あったはずであるが。

そして今や、予約できたチケットを自宅でプリントして持参する時代
でもある。ところがこれも日本は出遅れ気味かと思われる。あるいは
自分が知らないところで、転売厳禁のチケットの個人認証システムが
完備している興行があるのかもしれないが、少なくともクラシックや
歌舞伎に関しては、まだまだ遅れに遅れている。

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