食話§ハムカツの照れ笑い

ハムカツが好きだ。実は……トンカツより好きかも知れない。
偏食の鬼だった子供の頃、肉屋の揚げ物で食えたのはメンチ、
コロッケ、そしてハムカツだった。脂身の多いトンカツは喉
を通らなかったのだ。“お子ちゃま”そのものである

わざわざ書くのも野暮だが、ハムカツは高級であってはなら
ない。ハムも昔ながらのプレスハムでロースハムなどもって
のほかである。そしてハムが厚いことは忌み嫌われる。衣の
厚さとハムの厚さが同等か、衣が厚くても何の問題もない。

揚げ立てを食べるのがベストではあるが、冷えていてもかま
わない。ソースはウースターのほうがいい。トンカツソース
では重過ぎる。あるいは醤油をかけてもさっぱりしてうまい
と思う。和辛しはお好みで。

立ち呑みの店の項でも書いた渋谷の富士屋本店のハムカツは
食べやすく半切りで揚げてあり、あらかじめソースがかけら
れている。そしてキャベツにはなぜかマヨネーズが。

ハムカツさえあればビールはいくらでも呑めるし、ご飯のお
かずにしても最強である。そして見渡してみると、どうやら
同好の士が多いようで“はくぶんのぶんせき室”というHP
にはハムカツの写真が、店名、値段、撮影日とともに盛大に
貼られている。

ああ、こうしてはいられない。ハムカツが食いたくなってき
てしまった。

★ひだまりのお話★

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