街話§J街通信[24]久々に南海でカレーライス

昼食を何にするかとぶらぶら歩いていたら、たまたま客の切
れ目にあたったのか、すずらん通りのキッチン南海に並ぶこ
となく入れてしまった。

カツカレーはとっくの昔に諦めているので、迷わずカレーラ
イスを注文。水を一口飲んでいる間に眼の前に置かれたカレ
ーライスのご飯の盛りをみてぎょっとする。いつの間にこん
な盛大な山塊になっていたのだろうか。

これまた悩んでもしかたがないので、ご飯の脇に福神漬と胡
瓜の漬物をこんもりとさせて作業に取りかかる。

稀にではあるが、量にたじろいでしまって食欲を急激に失う
ことがあったりする。そんなことがないように、最近は量へ
の気配りは欠かせないのだが、過去の量の記憶と実際に出て
くる量の乖離があったりするとお手上げである。

えい、ままよ!と食べ始めてはみたものの、一向にご飯が減
らないし、上にかかった南海特有の黒いカレーソースも減っ
てくれる気配がない……。半ば諦めかけた、それでも三分の
二が胃の腑に収まった頃、ようやく目処がたったように感じ
られ、とにもかくにも久々の南海のカレーライスを食べきる
ことができた。久々だったのでうまかった!

500円也を払って店を出る直前に、カウンターで延々と文
庫本から眼を離すことなく、マイペースというかのんびりと
いうペースで盛り合わせを食べている女性がいた。確か座席
についた頃は食べ始めていたはずだがと思ったが、出る時に
見ても、量の減りが目立っていたとは思えない。というか、
常識で考えて食事と読書を同時進行させるナンセンスを感じ
たのである。

食べるのが遅い早いは個人差の問題だから仕方がない。だが
文庫本片手にちんたら食べてもらっていたら困るのは店の側
で、本を読むななどという注意書きはないが“不文律”とし
て暗黙の了解が客と店の間にあるはずだと思うのだ。回転が
命の昼の時間に何とも悠長なことだと、重くなった腹を抱え
て店を後にしたのだった。

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