来話§1997年ベルリン国立歌劇場[Ⅱ]

『ワルキューレ』に行く。バイロイトでも5年間チームを組んでいた
バレンボイムとクプファーの共同作業が常打ちの劇場でも実現した。

おまけにバイロイト以来のジョン・トムリンソンのヴォータン、ポー
ル・エルミングのジークムント、ルネ・パーペのフンディング、そし
てバイロイトの5年間はフルに歌えなかったデボラ・ポラスキーがブ
リュンヒルデを歌った。さらにジークリンデをワルトラウト・マイヤ
ーが歌うというのであるから、最初から成功が約束されているような
ものである。

舞台後部に格子状の壁、格子は蛍光管になっていて色が可変する。色
の変化によって場面の状況や、登場人物の感情とかいったものが表さ
れるということだが、後に四部作を通しで観た時も思ったが、表現す
るところはさほど強烈なものはない。

果たせるかな第一幕冒頭から第三幕の幕切れまで、一貫して緩むとこ
ろなく音楽も舞台も見応えある仕上がりになっていた。歌手の気迫が
バレンボイムのダイナミックなワーグナー表現と融合した様は、壮観
そのものである。

バイロイトでの成果をベルリンで生かして結実させた観のある、見事
なチームワークと言えるだろう。

これでシェロー演出の『ヴォツェック』への興味がさらに掻き立てら
れたのだった。

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