楽話§ブレンデルが弾くベートーヴェン

このところ車のCDチェンジャーに入れているのは、アルフレート・
ブレンデルが弾いているベートーヴェンの後期ソナタで28番から32番
まで。

もうずいぶんと昔のことだが、旅行先でブレンデルのリサイタルを聴
いたことがある。ネットの時代ではなく、詳しい演奏会のスケジュー
ルなど入手できず、とりあえずオペラのチケットの手配だけ済ませて
旅行したところ、たまたまブレンデルの公演があるのを知り、慌てて
チケットを確保に走ったのだった。

その頃ブレンデルは、ベートーヴェンのソナタ連続演奏会を各地で催
していて、偶然その一環に居合わせたことになる。

聴いたプログラムは作品番号31で括られている16番、17番『テンペス
ト』と18番、最後に後期の28番というもの。

……正直“眼から鱗”で、これほど音楽的に充実した時間を持ったこ
とは久々だった。彼の演奏を聴いて、テクニックの先にある音楽が何
なのかを思い知らされたのである。同時に彼らのような音楽家を育む
土壌の存在を認めざるを得なかったのだった。

書話§『やっぱりクマが好き!』

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