心話§自意識過剰から自意識異常へ

ここに書いてあることをもって、すべての状況にあてはまるなどとは
考えているわけではない。ただこのところ身近に接した二十代の人間
の中にそうした傾向が見えるような気がしてならない。

タイトルのごとく“自意識異常”のような人間が特に若年層に増えて
いると思うのは、それこそ他人と接触する機会であっても、そこには
他者は存在せず自分だけがクローズアップされてしまっているように
感じるからである。

会話をしていても常に“自分のこと”だけを話して、キャッチボール
が成立しないのである。他の話題を話していてもいつの間にか自分に
ついての話になってしまう。また、話相手にも“自分”を見ていてほ
しいというような、あるいは“自分”を論評してほしいというような
態度を見せたりもするのだ。

すべてが少子化の故であるなどとも思わないが、一人っ子の場合、父
親に母親、それぞれの祖父母と合わせて、単純に6名の大人の庇護の
許に乳母日傘で育てられる。常に注目される存在というのが常態化す
ることで、他人からもそうされるのが当たり前だと生まれながらに思
い込んでいる節があるように想像される。

もちろん人のことばかりは言えず、男子の初孫として生まれ、父方の
祖母しかいなかったものの、伯母、叔父、叔母がぞろぞろ周囲にいて
甘やかされて幼少を過ごした我が身にも、他人に甘えこむことにさほ
罪悪感を感じない性癖が潜んでいることは正直に認めるしかないので
はあるが……。

★ヴォルテールの言葉★

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