憬話§このたびの旅[29]ペースメイク

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↑休日ランチの2杯目はチェコ産のビール

[承前]

過去3回のバイロイト詣は、まだまだ体力も残っていた。それと今以
上にワーグナーの作品理解が足りず、観るもの聴くものの先々がどう
なっていくのか皆目見当がつかない状態でもあったりした、そんな不
勉強なおかげで(?)何となくスイスイと乗り切ってしまったような感
じなのである。無知なることの恐ろしさかな。

ところがというか、少しばかり知恵がついて、それと同時に体力が衰
えてからのワーグナー上演を乗り切る苦労が始まった。

それでも今回はだいぶ――パルジファル以外は――慣れてきたという
か、だから自分自身で上演に接する力の配分が、自然にできるように
なってきたようなのだ。

それと今回は、日本を発ってから劇場通いが始まるまでに6日間とい
う余裕があったおかげで、時差の眠気に悩まされることが一度もなか
ったのは僥倖だった。

以前は『ジークフリート』あたりが胸突き八丁で、特に三幕の長大な
二重唱あたりで体力を使い果たしそうになるのだが、最近はあっさり
と峠越えできてしまい、続く『神々の黄昏』の第一幕も、このところ
ほにゃららと――まあワルトラウテが立ち去ると脱力するが――観て
しまっている。

ここまで来ればしめたものであるが、だからといってワーグナー上演
がそうしょっちゅうあるわけもない日本だから、いつの間にかペース
を忘れてしまうかも知れない。
                            [続く]

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