忘話§この筋肉痛は いつ疲労したもの?

団地で恒例の餅つきがあった日、中年から熟年のおっさんが集まって
午前中から缶ビールやら日本酒を片手に、他愛のない井戸端会議に興
じていた。そのうちのおっさん一人が……

「もう杵を持ち上げて搗くなんてできないよね。それも、翌日以降に
やってくるんだよ、筋肉痛が」とか何とか冗談交じりに言ったのに対
して、もう一人が「それくらいならかわいいもんだよ。この間なんか
3日経って筋肉痛がやってきたよ」と、嘘かいなと思うようなことを
まじめな顔をして返してきたのだった。

それで「それじゃあ、そのうち一週間後とかに筋肉痛がやってくるの
かねえ。でもさ、そうするとその筋肉痛っていうのは、いつの筋肉痛
なんだかわからなくなっちゃったりするのかな」と、これはもう冗談
で笑い合ったのだが、それほどに体内部の反応が遅れてきているよう
な気がする。

という団地の餅つき大会も、住人の平均年齢の上昇に伴って搗き手が
少なくなっているという事実である。つい数年前だったら上手下手に
関係なく常に10人くらいの人間が待機して、しかも臼2つを使って昼
過ぎまで搗きまくっていたのが、今や蒸かす餅米の量も2割近く減っ
て、電気餅つき器と併用して昼頃には搗き終わってしまうのだ。

日頃の腕力に自信はないが、人手が足りないので何回か搗くことにな
る。もっとも、搗くよりは最初にこねる作業に専念するほうが多い。
乏しい餅つき経験で、最初の“こね”の重要性を知っているのだが、
搗くのとどっちが楽とかいうわけではない。それでいよいよ人手がな
くなると搗くことになるが、これもできるだけ省エネで搗く。という
か、杵を持つ右手は最後の最後で離すのである。そうしないと手自体
にも負担がかかるし、多少腕力に疑問符がついても、タイミングさえ
覚えておけばあまり力を使わずに搗くことも難しくない。

……それでも筋肉痛はつきまとうのだが。

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