響話§百万人の音楽~TBSラジオ~

その昔、TBSラジオ日曜23時から『百万人の音楽』という一時間の
クラシック音楽番組があった。スポンサーはサントリーである。

司会は芥川也寸志と野際陽子。ゲストを招いてスタジオで行われる肩
の凝らない音楽の話に、時には公開録音も行われたりと幅広い番組構
成だった。

初めて聴いたのは中学に入った頃だったかと記憶している。ベートー
ヴェンの第九を放送するというので眠い眼をこすりこすり布団の中で
イヤホンを耳にという態勢で聴き始めたのだが、いつまで経っても歓
喜の主題が始まらない……結局、訳がわからないまま一楽章の途中で
放り出したのだった。一時間番組に全曲が収まるはずもなく、その時
は確か第三楽章を省略したはずである。

そんな百万人の音楽の公開放送に一回だけ行ったことがある。30年以
上も前のことだ。ゲストは山本直純で2回分を収録した。彼がゲスト
ということで、テーマは“オーケストラがやってきた!”というもの
だった。

そのおかげで、山本直純がベートーヴェンの交響曲をごった煮にした
交響曲『宿命』を聴くことができたのだ。

考えてみれば、芥川也寸志も山本直純も故人となって長い時が経つ。
この時代は、テレビ局であれラジオ局であれ民放各局がクラシック番
組を放送していたという時代でもある。

芥川はラジオだったが“三人の会”を結成していた團伊玖磨は日本テ
レビで『だんいくまポップスコンサート』を、黛敏郎はテレビ朝日で
『題名のない音楽会』の司会をしていたというのは何とも興味深い。

後年、芥川はN響アワーの司会も担当していた。

《クラシックのトピックス一覧》

"響話§百万人の音楽~TBSラジオ~" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント